【結論】犬のシニア期は一般に小・中型犬で7歳〜、大型犬は成長が早く5歳〜が目安です。白髪・目の白濁・筋力の低下・睡眠時間の増加・トイレの失敗などのサインが増えたら、住環境と食事・寝床を見直すタイミング。早めのケアが、愛犬の快適な毎日と病気の早期発見につながります。
この記事では、シニア期のサインを「見た目・行動・食事・歩行・睡眠」の5つの視点でチェックリストにまとめ、安心して過ごすための環境づくりのポイントをご紹介します。
シニア期っていつから?
一般的に7歳からシニア世代といわれます。犬種やサイズによって、シニア期に入る年齢は変わっていきます。

小型犬・中型犬の場合
大人になってからの成長がゆるやかで、7歳前後でシニア期に入ります。12歳になる頃には、人間でいう70歳前後の高齢になります。
大型犬の場合
大人になると成長スピードが加速します。5歳を過ぎたらシニア期、8歳には高齢となるため、早めのケアが必要です。
シニア犬のサイン早見表(チェックリスト)
毎日一緒に過ごしていると、変化に気づきにくいこともあります。犬の老化はさまざまなところに現れます。次のサインが増えていないか、ときどきチェックしてあげましょう。
| 分類 | 主なサイン |
|---|---|
| 見た目 | 白髪が増える/毛が薄く艶がなくなる/口臭が強くなる/目が白く濁る/皮膚がたるむ/お尻・太ももの筋肉が落ちる/イボ・しこりができる |
| 行動・心 | あまり遊ばない/他の犬に興味を示さない/感情の起伏が激しい/疲れやすい/呼んでも反応が鈍い/トイレの失敗が増える/寒さに弱くなる |
| 食事 | 食欲が落ちる/異常に食べる/好みが変わる/水を飲まない/異常に水を飲む |
| 歩行 | 散歩を嫌がる・途中で歩かない/歩くのが遅い/階段を避ける/脚を引きずる/物によくぶつかる/スムーズに立ち上がれない |
| 睡眠 | 寝ている時間が長い/昼夜が逆転する/夜に鳴く/夜の睡眠が極端に短い |
これらの変化が複数見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。些細な変化を見逃さないことが、病気の早期発見につながります。
シニア犬との快適な過ごし方
高齢者が住む家をバリアフリー化するように、シニアのサインを感じたら、安心して過ごせるよう環境を整えてあげましょう。今までできたことを失敗すると、犬も不安な気持ちになり、老化を加速させてしまうことがあります。想定内の失敗や危険を回避できるよう、生活の工夫をしていきましょう。
安全性
- 床には滑り止めシートを敷く
- 階段は極力使わせない(使う場合は滑り止めで転倒防止)
- 段差にはスロープやステップを用意して最小限に
- 家具の角には緩衝材やタオルを巻く
- 電源コードは隠す/家具の隙間を作らない
足腰が弱く視力の低下したシニア犬にとっては、長年住んだ家でも思わぬ場所に危険が潜んでいます。柱や椅子など、目が見えていた頃はよけられていたものが障害物になります。移動する場所に危険がないか、あらためて見直してみてください。
快適性
- お水は飲みやすい場所・高さに
- トイレは段差や障害物のない行きやすい場所に
- 適切な温度・湿度をキープ(冷房の風が直接当たらないように)
- 居心地の良い寝床を確保する
睡眠時間が大きく増えるシニア犬にとって、ベッド選びはとても大切です。やわらかくフワフワしたベッドは移動しづらく、足腰に負担をかけてしまうことも。体圧分散にすぐれた高反発ベッドは寝返りが打ちやすく、体に負担がかかりにくいのでおすすめです。粗相をしても洗えて清潔を保てるものだと安心です。
娯楽性
- たくさん話しかける/触れ合う(ドッグマッサージも◎)
- 無理のない範囲で散歩をする(歩けない時はカートでも刺激に)
- 花や土のにおいで嗅覚を刺激する/日光浴をする
- 知育玩具などで頭を使う遊びを取り入れる
心配だからと過保護になりすぎるのも考えものです。散歩を控えると筋力の低下や肥満、ストレスを招くこともあります。犬のペースに合わせ、足腰に負担のかからないコースを歩きましょう。失敗しても叱らず、頑張ったことを褒めてあげてください。
不安から生じる行動の変化(分離不安)
加齢に伴い、飼い主が離れると極端に不安が高まる「分離不安」がみられることがあります。留守番ができなくなったり、少しも離れられなくなったりするものです。兆候があれば、安心できる場所を用意する、テレビやラジオの音を流す、留守番前に十分遊ぶなどで不安をやわらげましょう。留守番中の粗相やいたずらを叱るのは逆効果です。深刻化する前に、獣医師やペットシッターなど専門家に相談するのも一つの手です。
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よくある質問(FAQ)
犬のシニア期は何歳から?
一般に小・中型犬で7歳〜、大型犬は5歳〜が目安です。犬種や個体差があります。
シニア犬に多いサインは?
白髪・目の白濁・筋力低下・睡眠増加・トイレの失敗などです。増えたら受診と、住環境・寝床の調整をしましょう。
シニア犬の寝床は何がいい?
やわらかすぎるベッドは足腰に負担がかかります。体圧分散にすぐれた高反発で、洗える清潔なベッドがおすすめです。

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